〜諦めの魔法〜
宇宙にオーダーするには、より軽い素粒子じゃないと届かないと言いました。
1番軽いのは光の素粒子で人の内面でいうと希望です。希望の光が1番軽いのです。
そして、人の内面で1番重いのは期待です。
恐怖や不安よりも期待の方が重いのです。
よく、肩の荷が降りたという言葉を使いますが、それは期待の重みが肩にのしかかっているからなのです。
人から期待されると、期待に応えようと荷が重くなるのです。
ですから、宇宙にオーダーするときに期待してしまうと、絶対にオーダーは届かないのです。
この本を読む時にも、何かを期待して読むと答えは見つからないままになります。
何気なく読んでいると、ふとした瞬間に、ハッと気がつきます。
その気がついたことが答えです。
絶対的な答えなど、この世の中には一つもありません。
あなたがハッと気がついたのならそれがあなたの答えなのです。
しかし、それは他人には通用しないので、下手に教えようとしないでくださいね。
それは、あなただけの答えなのです。
話を元に戻すと、この1番重い期待にどう対処したらよいのかをお話します。
人は誰でも、期待してしまうものです。
例えば、占い師に
「今年は素晴らしいパートナーに出会いますよ」
と言われると、それを期待してしまいます。
そしてどこにいるんだろうと常に探し回ってしまいます。
そうなると、あなたは期待のパラレルワールドへシフトしてしまうのです。
期待のパラレルワールドとは、常に期待する世界です。
そこは、期待するための世界ですので、その期待通りにはなりません。
期待通りになったら、期待が無くなってしまうからです。
期待が続くためには、期待通りにならない必要があるのです。
叶う世界では期待しなくても勝手に叶います。
しかし、叶えたい世界では、叶えたいという気持ちが大きいので期待してしまうのです。
つまり、期待のパラレルワールドとは、叶えたい世界であり、叶えたい世界では、叶えたいという状況を維持するために叶わないようになっているのです。
このような話をすると、あなたはすぐに、期待をなくそうとするかもしれません。
あるいは、期待しないように努力するかもしれません。
しかし、期待しないように努力するのは、期待しなければ叶うと期待しているからではないでしょうか?
そんな事をしてもムダですので、諦めましょう。
「えっ?何ですと?」
と思いましたか?
実はそれが答えです。
つまり、期待したということは重たい素粒子になっていますので宇宙に届くことはありません。
ですから、期待していると気づいた時点で諦めましょう。
実は、この諦めるというのは魔法なのです。
諦めた途端に奇跡が起こったりするのです。
しかし、奇跡を起こすために諦めようとしても意味がありません。
本気で諦めた時に奇跡は起こるのです。
テレビに出てくる有名な音楽家が話していました。
どんなに頑張っても、治療をしても子供ができなかったので、諦めたそうです。
子供は諦めて夫婦2人で人生を楽しもうと思い、稼いだお金を全部使ったそうです。
すると、絶対に無理だと諦めていた子供ができたのだそうです。
2人は本気で諦めていたので、子供のための貯金も全て使い果たしてしまったため、慌てて養育費を稼いだそうです。
その時、内面の素粒子はどうなっているのか解説します。
2人は子供が欲しいと思っていました。
そして、それを期待していたので重くなったのです。
しかし、どんなに頑張ってもできないので諦めました。
その時に、期待という素粒子が消えてなくなり残ったのは希望の素粒子だけになったので軽くなって宇宙に届いたのです。
「子供ができたらいいなぁ」
という軽い素粒子のままだったらすんなり宇宙に届いたかもしれませんが、それを期待する事でその希望の素粒子のオモリとなっていたのです。
しかし、諦めた事で期待のオモリが消えてなくなり、軽くなった希望の素粒子が宇宙に届いたのです。
人は何か希望を見つけると、すぐにそれを期待してオモリをつけてしまうクセがあるのです。
クセとは無意識のうちに行ってしまうので、意識で期待しないようにしようとしてもすでに期待してしまっているのです。
ですから、期待しないようにするのではなく、期待に気づいたら、諦めるしかないのです。
「期待とは裏切るもの」
と覚えておきましょう。
そして、それを受け入れるのなら、対処のしようもあります。
まず、期待していることを認めることです。
次に、期待したってことは期待通りにはならないのだという事実を受け入れて諦めましょう。
本当はこれが答えなのですが、難しい人もいるのではないでしょうか?
諦めよう諦めようとしても、簡単に諦めきれないのが期待なのです。
ですから、まずはここから諦めましょう。
つまり、諦めきれないと諦めるのです。
期待しないようにするのは難しいのです。
ですから、期待しないようにしようとするのではなく、逆に意識的に期待しましょう。
どういうことかと言いますと、無意識に期待していることに気づいたら、それを無くそうとするのではなく、意識的に期待するのです。
そして、どうせならもっと期待を膨らませましょう。
例えば、あのマンションに住みたいなぁと思ったとします。
何気なく思って忘れたならいいのですが、無意識に期待してしまいます。
「本当に住みたいなぁ」
と期待していることに気がついたらチャンスです。
「どうせなら、もっと高級のタワマンがいいなぁ、どうせならタワマンの最上階がいいなぁ、どうせなら、そこにマッチする高級のソファも欲しいなぁ」
と、ドンドン妄想を膨らませて意識的に期待するのです。
すると、期待通りにはならないかもしれませんが、喜びの素粒子が宇宙に届きます。
その素粒子と共振共鳴するパラレルワールドにシフトするのです。
実はここが重要なのです。
期待通りになる事が自分の喜びと思っているかもしれませんが、喜びは別にあるのかもしれません。
たまに現れる天使に尋ねたことがあります。
「天使も期待するの?」
「そんなもんするわけないやろ、望んだことは必ずそうなるんやから」
「でも、そうならんこともあるやろ」
「それは、もっといいのがくるゆうことやから、喜んどるよ」
との事です。
人はせっかちなので、今来ないとガッカリしてしまう生き物なのです。
天使には希望しかないので、気長に待てば待つほど喜びが大きくなっていくみたいです。
たしかに、天使はいつも、上手くいかなかったときに
「てことは!」
と喜んでいます。
だから天使は軽いのでしょうね。
ま、話はそれましたが、つまり天使のように常にフワフワとした軽い希望の素粒子を出す事ができたなら、喜びのパラレルワールドへとシフトできるのです。
そこに目を向けましょう。
期待の素粒子は重いから宇宙に届かないというと、その期待を無くそうとしてしまうのが、地球人のクセなのです。
そんな事をするのではなく、どうせならその期待を利用して、誇大な妄想をすることで喜びの素粒子を作り出すことで、パラレルシフトしましょう。
これが諦めの魔法です。
「人生、諦めが肝心」
という言葉を残した先人は、もしかしたらここまで深いことを言っていたのかもしれませんよ。
人生を諦めるのではなく、期待通りの人生にしたいという、我欲を諦めましょう。
はやく諦めた方が、身のためのよぉ
〜真夜中の訪問者〜